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ZEROKOBO DESIGN is an architecture and interior design unit, which is based in Hyogo,Japan
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Gallery in Rooko
所在地:兵庫県神戸市
用 途:画廊
種 別:リノベーション
竣工年:2015年9月
延床面積:31.65㎡
構 造:RC(躯体部)
規 模:
照明計画:Durandal 石堂 伸悟
アート:藤本 絢子
施工:山内建築工芸 山内 宏
撮影:笹の倉舎 笹倉 洋平
新旧の対比を街に展開するギャラリー
ギャラリーは阪急神戸線六甲駅から徒歩3分の場所に位置し、六甲ケーブルへと向かう坂の軸線上にある。
依頼を受け旧テナントを訪れた時、まるでマンハッタン街に迷い込んだかのような、既存のレンガ空間に、ただ魅せられた。
そして手前のレンガ空間と、内部階段で1m上がった奥の空間が、路面の通り沿いからもハッキリと視認できる事を見た時、ギャラリーのidentityが鮮明にイメージ出来たと思う。
つまりそれは、歴史が重層した手前のレンガ空間を遺し、奥のギャラリー空間をホワイトキューブのミニマルな空間とする事で、新旧の対比を街に見せる事であった。
デザインの真髄は「二元対比」をコンセプトとしながらも、シンボル性を帯びた大きな梁や、レンガの巾木を遺し、ギャラリー空間へと連続性を持たす事で、二つの空間が共存し、見る者を奥へと誘うような演出を狙っている。
小さなギャラリーではあるが、一番奥の事務スペースとトイレに入る手前のホールも、何か性格を与えたいと思い、空間をタイトに絞り、アールの壁に誘われるように、そこにも小さなアートを置く事で、見る人を楽しませるサプライズ空間とした。
小さなギャラリーから街路に対して、アートがじんわりと滲み出す事により、行き交う人々と六甲の街の灯火となるように願っている。