所在地：兵庫県神戸市中央区栄町通２丁目７−７ 1F
用　途：スペシャルティー珈琲専門店
種　別：内装新築
竣工年：2023年2月
延床面積：104.37㎡
構　造：RC造(躯体部)
規　模：地上４階建て

事業主：株式会社TAOCA COFFEE
施　工：有限会社ゼロ工房

材木監修：シェアウッズ ヤマサキ マサオ
ｸﾞﾗﾌｨｯｸﾃﾞｻﾞｲﾝ：TAOCA COFFEE 大江 彩加
照明計画：KOIZUMI 三原 敦子
意匠照明：アートワークスタジオ あらいのりこ

大工工事：大工業原　原 康博
左官工事：黒松左官　黒松 勉
家具工事：m.u.k. design works 野口 健司
建具工事：有限会社福嶋建具店　福嶋 晴彦
内装工事：株式会社ﾃｲｸｺｰﾎﾟﾚｰｼｮﾝ　中田 健一
サイン工事：株式会社ﾃｲｸｺｰﾎﾟﾚｰｼｮﾝ　橋本 竜希
什器製作：株式会社ヤマナカ産業　山中 博貴
設備工事：大久保設備 大久保 敏
電気工事：うえだでんき 上田 英雄
タイル工事：有限会社 マイト 佐々木 康至
塗装工事：ナダイ塗装　灘井 宏明
フロアー再生工事：有限会社田中製材所
突板制作：安多化粧合板株式会社

兵庫県の阪神間で地域に根差した店舗展開をされている、TAOCA COFFEEの5店舗目。
初めての神戸出店となる元町店の既存テナントは既に歴史的な雰囲気を醸し出していて、日本で最初の ”焙煎珈琲の地” とも云われている港町神戸のストーリーを随所に散りばめようと、神戸の歴史や文脈を紐解いていった。

港町には船舶用の家具を製作する木工所も多く、何かしらのエッセンスがないか訪ねたところ、船舶用の家具を製作するときに発生した面白い端材がストックされていることを知り、それらをリ・デザインしてインテリアにインストールすることを考えた。
アールが連続する意匠は、まるで波打つ海をも思わせるアイコニックな存在とした。
お店の顔となるカウンター家具には、船舶家具でもよく用いられるラワンの無垢板を採用し、天板にはイタリアの左官材を採用し、現場塗りで仕上げた。

店内のベンチを製作するとき、何かそこから話題性が生まれればとの思いから、楽器のカホンの機能も持ったベンチをDIYでスタッフさんたちと制作した。
ここに訪れる人に触れてもらい、ストーリーを紡いでいくガジェットになればと願っている。