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実績・事例

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キッチンワタミヤ

キッチンワタミヤ データ
所在地:大阪市
用 途:飲食店
種 別:店舗設計 リノベーション
竣工年:2014年9月
延床面積:34.84㎡
構 造:テナント躯体SRC
規 模:テナント1階
メディア:「商店建築」 2004年12月号 掲載

デザイン :116 presents 三木夕渚/出江潤
照明計画:デュランダル 担当/石堂伸悟
大工工事:hatugokoro 担当/伊藤優
家具工事:㈱浪忠 担当/奥井利貞 上山孝一
家具協力:プランクトン 担当/中井徹
塗装工事:灘井塗装 担当/灘井宏明
塗装協力:オスモ&エーデル㈱ 担当/中務朋子
石工事/有限会社MATE
左官工事/亀山左官
給排水衛生設備工事/辻川商会
電気設備工事/株式会社橋詰電気工業所
空調換気設備工事/畑野電産
板金工事/西川板金
厨房機器/株式会社ナナフク
サイン工事/アットワーク
この蕎麦屋らしくない蕎麦屋は、大阪市内のビジネス街と住宅街、多種多様な人々が混ざり合う場所にある.

いわゆる蕎麦屋の型にはまらないオーナーとあれこれ話している内に、“蕎麦屋の顔”をつくるというよりは、どこか異国で見たことのあるような、“無国籍な巣箱”をつくることを、共に着想していった.

エントランスのマッシブな杉皮葺きの屋根は、柔らかな曲線を持たせることで、「巣箱」の入口としての象徴性を与えると共に、できるだけ低く抑える事で、“屋根を美しく見せる”ことを意識した.
蕎麦打ち部屋の大きめの窓は厚い額で縁取り、少し小ぶりで端正な屋根を掛けることで、街路に向けて実演の様子を見せる“演出窓”とした.

エントランスをくぐると、中は一転して洗練された空間へと切り替わる. 
巣箱の内部は、大樹の内に入っていくかのような、刳り貫かれた樹に身を寄せるような、落ち着き感を与えたかった.

屋根・外壁・窓・サイン、それぞれのディティールに豊かで愛らしい個性を与え、それは一つの世界としてじんわりと街に溶け込み、新たな風景をつくっている.

道行く人がほっこり笑顔になるような、そんな「巣箱」から、たくさんの物語が生まれてほしいと思う.